伝説 平家落人

平家落人伝説

今日、日本各地において平家の落人伝説が伝承されています。その数は多く、地域は広範囲に、しかも隔絶した地域に点在していて、謎の多い伝説の現象といえます。

そもそも平家の落人とは、源氏と平家の合戦で一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いにおいて平家方が連戦連敗を繰り返した中で発生した平家方の難民であり、残党の追捕から逃れた者が落人となって各地に潜んだことから様々な伝承が伝えられるようになったといわれています。

武士に限っては平家の落武者という場合もありますが、必ずしも武士だけが落ち延びたわけではないことから平家の落人という言われ方をすることの方が一般的です。
そうした平家の落人が潜んだ地域を平家谷、平家塚、平家の隠れ里、平家の落人の里などと呼ばれます。そのような場所は、日本全国に点在しているのです。

平家の落人といわれる人々が相当数存在したことは事実ですが、歴史としての正確性や検証性に確たるものはありません。
しかしながら、平家の落人伝説にちなんだ姓は日本国各地で存在していて、謎も多く、闇に包まれた伝承が、返っていわゆる歴史のロマンを、現代にも想起させています。

平家の落人が潜んだとされる地域は、山の奥深くや離れ島や孤島などに存在していて、「隠れ里」として神秘的な存在にとられることも多く、観光名所の穴場として採りあげられることもあります。

平家の落人にゆかりあるとされる姓は、以下のように現代に残るものが多数あります。
赤間、池田、青田、阿佐、安徳、大庭、織田、落、葛西、梶原、上総、門脇、上時国、神長、桐原、葛原、久保、小松、坂梨、渋谷、下時国、平、橘、平山、種子島、秩父、寺田、土肥、伴、長尾、永野、長濱、野崎、八尾、八巻、服部、平野、平家、星、星野、宗、谷内、椎葉、高倉、旗手、廣實、一ノ宮、千葉、千種、下総、糸賀、等々。

このような伝説の日本全国を覆うほどの存在が、日本人の心性になにを残しているのか、意味性がいまだ定かではありません。

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